ATOMステーキング:ジェイルドになった時の対処法とそのリスクを抑えるポイント

Cosmosのステーキングは、何もしなくても毎日リワードを受け取れる、とっても魅力的な投資方法。でも、“ジェイルド”という言葉を聞いたことはありますか?
予期せずステーキングリワードが止まってしまう“ジェイルド”という現象。
急にリワードが入らなくなって「あれ??」と思ったことがある人もいるかもしれませんね。
急に止まってしまうなんて、考えただけでも驚きですよね
今回は実際に預け先が”ジェイルド”されたときの対処法から、Cosmosネットワークの”ジェイルド”リスクを最小限に抑えるためのポイントを解説していきます。
安心してCosmosを楽しむためのガイドラインです。ぜひ最後まで読んでください。
預け先のがジェイルド「Jailed」されてしまったら!


キツネコ先生!私のATOMのリワード、、入ってこなくなっちゃった!

それは大変!ちょっとウォレットでバリデーターのところを確認してみた方がいいね。

あ、なんだか、変なマークがついてる~

これは預け先のバリデーターが”ジェイルド”されてしまったんだね!大変!!早く預け先を変えた方がいいよ!

“ジェイルド”・・・ってどういうこと?

バリデーターがミスをしてしまうと”ジェイルド”(Jailed)というペナルティが科されて、一時的にネットワークから外されることがあるんだよ。ちょっと詳しく説明するね。
ATOMのステーキングをしていると、ごくたまにですが、預け先のバリデーターに”ジェイルド”(Jailed)のマークがついて、配当も何もかもストップしてしまうことがあります。
通常、バリデーターは、ネットワークのセキュリティと整合性を保つためにトランザクションを確認し、ブロックを生成する役割を果たしています。
でも、不正行為やミスを犯した場合”ジェイルド”(Jailed)というペナルティが科されて、一時的にネットワークから排除されてしまうことがあります。
これは、ネットワークの安全性を高めるためであり、バリデーターに対して正当な行動を促進するインセンティブになるからです。
“ジェイルド”(Jailed)された!最初にすることは?
もしも自分の預け先のバリデーターが”ジェイルド”(Jailed)になったことに気づいたら、すぐに対処しましょう。
預け先を変更するのはアンデリゲードをして21日待つのではなく、リデリゲート(Redelegate)というのを選んで、すぐにほかのバリデーターに委任しましょう!
リデリゲート(Redelegate)をすればすぐに配当は始まりますが、次に選ぶバリデーターも慎重に選ばなければなりません。
一度リデリゲート(Redelegate)してしまうと、アンデリゲート(Undelegate)したときのように21日間はほかのデリゲーターに委任し直すことも、アンデリゲート(Undelegate)委任の解除もできなくなるからです。
リデリゲート(Redelegate)、アンデリゲート(Undelegate)と委任に関する言葉がわかりにくいという人のために用語一覧を下に準備しました。

“ジェイルド”(Jailed)された理由の情報収集
バリデーターが”ジェイルド”された理由や背景を確認しましょう!
公式のフォーラムやコミュニティ、エクスプローラーなどのツールを使用して、何が起こったのかの詳細を確認してください。
“ジェイルド”(Jailed)されたら、ATOMが枚数の確認
バリデーターが”ジェイルド”(Jailed)されたときに、それまでにステークしていたトークン(ここではATOM)の一部が没収されることがあります。
これはネットワークのセキュリティを保つためのペナルティとして設定されているもので、トークン所有者、デリゲーターが預けているトークンから引かれることもあるので、”ジェイルド”(Jailed)の前より減っていないか確認しましょう。
このことを”スラッシング”とか”スラッシュされた”、、などと言います。
バリデーターが重大な不正行為(例えば二重署名など)を行った場合は、その不正行為が検出されたタイミングで即座にスラッシングされることが多いです。
もし枚数を覚えていないときでも、ミントスキャン(Mintscan)を見ればわかります。
ただ、これは確認したとしても残念ながら取り戻すことはできません。
私たち預ける側は、バリデーターの行動に応じてリスクが伴うので、バリデーター選びは大切ですね。
“ジェイルド”(Jailed)されたら、セキュリティの確認も
自分のウォレットやステーキング関連のセキュリティ設定を再確認しましょう!
バリデーターの問題とは関係はありませんが、このような時にはセキュリティを再確認しましょう。

いろいろあるけど、”ジェイルド”(Jailed)されたバリデーターからは、即時の委任解除がペナルティリスクを減らすためには重要だね!
信頼できるバリデーター:見分け方のポイント

バリデーター(委任先)の見分け方にはいくつかポイントがあるのでぜひ参考にしてください。
一つずつ説明します。
①パフォーマンス履歴
バリデーターのパフォーマンス履歴やステータスを確認するのはやはりMintscanがおすすめです。バリデーターのランキングはもちろん、委任されたトークンの量、アップタイム、最近の投票履歴などの情報を確認することができます。

アップタイムってなんですか?

アップタイムっていうのはバリデーターがネットワークと正常に接続され、きちんと承認作業をしている時間のパーセンテージだよ。高い方が間違いなく仕事してるって感じだよね!
②セルフボンド率
セルフボンド率は、バリデーターが自ら保有して委任しているトークンの割合を示す指標。この指標は、バリデーターがネットワークの安全性や自らのバリデーターとしての役割にどれだけコミットしているかを示すものと理解できます。
もちろん、このセルフボンド率だけでは信頼できるバリデーターかどうかというのは決められないですが一つの指標にはなります。
③コミュニケーションと透明性
だいたいのバリデーターは公式のウェブサイトやブログをもっているので、そこでのアップデート、声明、解説記事などを探してみましょう。
他にもX(旧Twitter)、Telegram、DiscordなどのSNSやチャットプラットフォームはバリデーターがコミュニティと直接コミュニケーションをとる主要な方法になっています。
誰でも参加できるもが多いのでぜひ参加してみましょう!
また、”ジェイルド”(Jailed)されたときでも良心的なバリデーターは、そのことについてもデリゲーターにきちんとアナウンスをしてくれますが、ユーザーファーストではないデリゲーターの中にはそういったことのアナウンスを怠るところもあります。
“ジェイルド”(Jailed)に関してはCosmos側から連絡があるわけではなく、バリデーターから連絡がなく、預けっぱなし人は何も知らないまま、ということもあるので、自分の資産は自分で守る、を心にとめてしっかり管理していきましょう!
④技術面について
バリデーターの技術的な面もとっても大切です。
Cosmosの公式ドキュメントやCosmos GitHubリポジトリで確認すると掲載されています。
ただ、この技術的なことは英語で書かれていることもあって、理解するのが難しいです。
ですので、Telegram, Discord, RedditなどのCosmos関連のコミュニティチャンネルに参加して、よくわかる人たちからの情報を聞いてみる方がいいでしょう。
⑤報酬と手数料
過度に高い手数料や不透明な報酬構造を持つバリデーターには注意をした方がよさそうです。
“ジェイルド”(Jailed)の解除はあるの?


なんとか預け先を変えられましたよ!ところでその”ジェイルド”(Jailed)って、解除はされるんですか?

通常はジェイルドの状態からの復帰はできるよ。ちゃんと問題解決をして、ステップを踏めば大丈夫!
“ジェイルド”の状態からの復帰するには、その原因を解消すれば大丈夫です。
“ジェイルド”の原因となった問題(例えば、ハードウェアの不具合、ソフトウェアのバグなど)を解消してから、バリデーターは特定のコマンドやトランザクションを使って”ジェイルド”からの解除を要求すれば、そしてこの要求がネットワークに承認されると、活動再開ができます。
バリデーダーの”ジェイルド”(Jailed)にあった時のまとめ

“ジェイルド”されても活動再開はできるんですね!よかった!

そうだね!だけど、今回は”ジェイルド”だけで済んでよかったけど、最悪の場合スラッシュされて、自分の資産が減ってしまうからね~

ほんとに気を付けないといけないですね
Cosmosや多くのPoS(Proof of Stake)ベースのブロックチェーンでは、バリデーターが不正行為や大きなミスを犯すと、そのペナルティとして前述の”スラッシング”(Slashing)が行われることもあります。
このスラッシングの影響は、バリデーター自身がステークしたトークンだけでなく、そのバリデーターに委任してステークを行った私たちユーザー(デリゲーター)のトークンにも及ぶことがあります。
私たちユーザーはバリデーターを選択する時に、そのバリデーターの信頼性や過去の実績、技術的な能力などを確認して、慎重に選ぶことが必要です。
バリデーターの選択のためにはミントスキャンや公式ドキュメントを見るのも大切ですが、Telegram, Discord, RedditなどのCosmos関連のコミュニティチャンネルに積極的に参加して、自ら情報を取っていきましょう!
