暗号資産🌟ステーブルコインってなんだろう?どんな時に使うの?ビギナーにもわかりやすく解説!

仮想通貨の世界では一度は耳にしたことがあると思う『ステーブルコイン』
価格の急変がなく安定感のある暗号通貨ステーブルコインですが、まだ馴染みのない人も多いとは思います。
でも2023年6月1日の改正資金決済法施行によって、国内のステーブルコイン発行可能になり、あの国際送金でお世話になっているPayPalもステーブルコインをローンチしたりと、ステーブルコインというものがだんだん身近になってきましたよ
この記事では、ステーブルコインとはなにかを、ビギナーにもわかりやすく解説します。
ステーブルコインとは
簡単簡潔に言うと、ステーブルコインって、暗号資産の中のお金(日本円とかUSドルとか)みたいなものです。

価格の変わらない暗号資産って、みんな使っているの?

日本ではあまり馴染みがないかもしれないけど、実は世界中でたくさん使われているコインなのよ。コインマーケットキャップを見てみよう


2023年8月のある日だけど、ビットコイン、イーサリアムに続き、時価総額第3位はステーブルコインのUSDTテザーコイン
そして、第6位にもUSDCも入っているから、ステーブルコインはすごくポピュラーな暗号資産なんだよ♪

ほんとだ!すごいんだね!知らなかったです~💦

知らない人の方が多いかもね。
そしてステーブルコインは値段が変わらないだけじゃなく、実は魅力がいっぱい詰まってるよ。今回はステーブルコインの魅力について、そして今後の展望について解説していくね!
ステーブルコインはじめに知っておきたいこと
ビットコインやイーサリアムなどの、暗号資産はボラティリティ(価格の上がり下がりの幅)が大きくて、高騰や暴落が日常的にありますよね。
だから、決済手段や資産保有としての安定性は欠いているのが大きな課題でした。
こうした暗号資産のデメリットをなくすことを目的に作られたのがステーブルコインです♪
法定通貨になると手数料がかかって、時間もかかってしまうけど、自動契約されているブロックチェーンは、その法定通貨のデメリットをなくしてくれるデジタル通貨になります。
じゃあ、なぜビットコインやイーサリアムみたいに価格の大きな変動がないかというと、ある仕組みを使っているからです。
価格の変動を解消するしくみ
価格変動がないというのは、今まで法定通貨しか知らなかった人たちには当たり前すぎて、ピンと来ないかもしれませんが、法定通貨は価格がかわりません。
それは国や政府が価格を保証してくれているから、1ドルは1ドルで変わらず買い物に使えるし、1万円もちゃんと国が保証してるから、その価値は変わらないのですよね。
暗号資産のビットコインなどは、需要と供給により、値段の上がり下がりが激しくなっています。
そう、実際には、価格を安定させるのはなにか「保証してくれるところ」「担保するもの」がないと難しいのです。

つまり、ステーブルコインもその価格を保証するために「担保するもの」が用意されているのです。
ステーブルコインもその種類によって大まかに言って4種類、それぞれ違うものが担保されているのです。
- 法定通貨バックドステーブルコイン
- 暗号資産バックドステーブルコイン
- アルゴリズムステーブルコイン
- コモディティステーブルコイン
大まかにこの4種類と言われてて、それぞれ、わかりやすく説明していきますね!
①法定通貨バックドステーブルコイン
これは、法定通貨(例えば米ドルやユーロ)と1対1でリンクしてるもの。つまり、1つのステーブルコインは1ドルなどの法定通貨に対応しているの。これはステーブルコインの発行元が発行しているコインと同等の資産を保有しているので、法定通貨と同じ価値があると認知されているコインになるよ。
代表的なものに
・USDT(Tether)・USDC(USD Coin)・BUSD(Binance USD)などがあるよ
②暗号資産バックドステーブルコイン
これは、他の暗号資産(例えばビットコインやイーサリアム)とリンクしているもの。価格の変動が法定通貨よりも大きい暗号資産の価格変動から保護されるため、担保する暗号資産を「過剰に担保」することが必要なので、資金効率が悪いと言われてはいます。
代表的なものに ・DAI ・sUSDがあります
③アルゴリズムステーブルコイン
これは、アルゴリズムやスマートコントラクトによって価格を調整するステーブルコインです。供給量の調整や市場の需要に応じて価格が変動するため、より動的な価格調整が可能です。
・TerraUSD(UST) ・マジック・インターネット・マネー(MIM)などが代表的なものになります。
④コモディティバックドステーブルコイン
これは、実物資産(例えば金や原油)とリンクしているよ。実物の価格変動に影響を受けるため、資産の保護や商品価格に基づくトークンの発行に利用されているものです。実物資産は、輸送コストなどがかかるので、それをこのステーブルコインで代用すると、少量の取引とかにも使えて便利と言われています。
もちろん発行元が現物資産を担保として保有しているので、そのシステムは法定通貨担保のステーブルコインと同じです。
あまりなじみのないコインだけど、・Paxos Gold(PAXG)・ジパングコイン(ZPG)などが代表的なコインです。
こんなふうに、種類によってステーブルコインの特性や利用方法が違うよ。自分の目的やニーズに合ったステーブルコインを選ぶことで、より効果的にステーブルコインを活用できるよね。
もう日本円バックドステーブル【JPYC】もあるので、今からもっとポピュラーなものになっていくよ。


ステーブルコインの使い道とメリット
ステーブルコインの具体的な使い方とメリットを考えてみよう
日常のお金のやり取りや国際送金での利用方法、またビジネス取引や投資におけるメリットについて具体的にみていくよ ステーブルコインがもっている安定性を、どのように活かせるかを、ビギナーにも分かりやすく解説するね!
ステーブルコインの使い道

ステーブルコインって、普段のお金のやり取りにも使えるの?投資に使うとしたら、どんなふうにに使えるのかな?

ステーブルコインは、その価格の安定性と利便性からいろんな場面で活用されているよ。以下に具体的な例を4つ挙げるよ。
- 国際送金 海外に送金するとき
- トレーディング 暗号資産のトレードの時
- 決済手段 物やサービスの購入の時
- 金融資産 ドルを持つ代わりに
国際送金でのステーブルコインのメリット

海外の友達や家族にお金を送る時、今までの銀行送金は手数料が高く、時間がかかって、、最悪戻ってくることもあったけど、ブロックチェーンは違うよ
例えば、日本からアメリカにお金を送る場合
既存の銀行送金では、手数料がとっても高い!それに、相手の口座にお金が届くまでに日数がかかることがあります。
その時にステーブルコインを使えば、瞬時にお金を送ることができます。
たとえば、USDTテザーコイン、というステーブルコインを使えば、日本からアメリカ送るのも瞬時です。手数料もとってもリーズナブルで、送金額によってはほとんどかからないこともあります。
銀行に行かなくても、家の中にいてPCやスマホから自分で操作して送金できます。
さらに、ステーブルコインは国境を越えて利用されるため、外国為替手数料や変換手数料も発生しません。つまり、送金額がそのまま受け取られるので、非常に効率的で便利です。
ステーブルコインを使った国際送金は、手数料も時間を大幅に節約できます。

トレード時の資産の保護とステーブルコインのメリット
暗号資産の投資をしていて、市場が急激に下落する場面で
仮にビットコインの価格が大きく下落すると、投資資産の価値が目減りしてしまいます。
もしできることなら、ビットコインの価格が下がる前にステーブルコインに換えます。
価格の変動が少ないので、ビットコインが下がりきったときに、またビットコインに戻します。
これを繰り返すことで資産が増えていきます。
とはいっても、実際にそのビットコインの価格の上がり下がりを読むのは難しいです。
今の話は「絵に描いた餅」のような話なのですが💦
でも!トレードをずっとしているのではなく、休みたいとき!
こんな時は、法定通貨に戻すと時間もかかるし手数料もかかります。
そこで、ステーブルコインにいったん避難することで、手数料を抑えて自分の資産の保護をすることができます。
海外のサイトでの買い物の決済手段

ネットショッピングで海外のサイトを利用するときも、ステーブルコインが使えるととっても便利♪
海外のオンラインショップで商品を購入したいと思ったとします。この時、いつものクレジットカード決済だと、為替レートの変動や国際送金手数料などがかかる場合があります。
でも、ステーブルコインは違います。
ステーブルコインは価格の安定性が保たれているので、日本円からステーブルコインに交換してからアメリカのオンラインショップで支払いをすると、為替レートの変動の影響を受けずに安定した価格で商品を購入できます。
そして、ブロックチェーンなので、トランザクション(送金記録)が透明に記録されるので、支払いのプロセスがより安全で支払いの確認が容易にできます。
ステーブルコインを使うことができると、海外のオンラインショッピングで為替リスクや送金手数料を削減し、迅速で透明性のある決済が可能になるといったメリットがあります。
金融資産としてのステーブルコイン

他にもドルの代わりにテザーを持つという人も増えてるよ。ちなみに私もステーブルの使い方はほぼこれかな
ステーブルコインは、金融資産としての注目度が増している。
昨年から円安が加速度的に進んでいますよね。
2022年9月に1ドル145円をマークして、その解消を目的とした日銀の為替介入もありましたが、また今2023年8月に145円に迫っています。
円ではなくドルを持っておきたいと思う人も増えてきていて、同じようにドルでペッグされたUSDTに換えておこう!という動きが増えてくるのは当然なのかと思います。
銀行のドル建て預金は手数料がかかるので、実際のレートと同等とは言えないし、また日本円に戻すときにも申し込みが必要だったりと、円→ドル、ドル→円、のステップが煩雑です。
暗号資産のステーブルコインなら、自分のウォレットの中で手数料も格安でドルにできると思うと銀行の外貨預金よりも気軽なので、新しい金融資産として認知されていくかもしれません。
USDTテザーの買い方

なんだか私もテザーコインを持ってみたくなってきた。どこの取引所で買えるのかな?

今はまだ日本の取引所では購入できないので、海外の取引所にBTCなどの暗号資産を送ってから買うことになるよ。
この章ではUSDTテザーの買い方を簡単に説明します。今は日本の取引所ではUSDTの取り扱いがないため、海外の取引所で購入することになります。
国内取引所でBTCを保有する
まずは、日本の取引所に日本円を入金して、BTCを購入します。
GMOやビットフライヤー、コインチェック、どこの取引所でも大丈夫です♪
入手したBTCを海外取引所に送金する
国内取引所でビットコインを購入したら海外取引所に送金します。
ただし、2023年6月から、マネーロンダリングやテロ資金供与対策のため取引所の利用者が暗号資産を送金するときには、送金元の取引所が受取側の取引所に一定の事項を通知しなければならないというトラベルルールの適用が始まりました。
国内取引所と海外取引所間もそうですが、国内の取引所間であってもシステムの違いで送金できない場合があるので、トラベルルールについて確認してから送金しましょう。
トラベルルールについてはこちらの記事で解説しています♪
そして、送金するときは必ず少額を試してから!にしましょう!

少額を試すと送金手数料が余分にかかる場合もあるけど、暗号資産の送金の中で一番怖いのは送金時の資産の紛失。銀行など、中間業者がいない分、送金の責任はすべて自分なの。
間違えた送金先に送ると、二度と取り戻せないこともあるので十分きをつけようね!
海外の取引所で購入
海外の取引所にBTCが着金したら、そのBTCでUSDTを購入することができます。
Bybitであれば、
- 右上の資産から現物を選択
- 振替をタップ
- 振替先をデリバティブにして振替
- デリバティブから交換をタップ
- 数量を決めて交換をタップ
この5つのステップで購入可能です
ステーブルコインの注意するポイント

安全そうなステーブルコインだけど、注意する点もあるよ!
まず、USDTは送金の時に選ぶチェーンに注意しよう。送金時はチェーンを選ぶところが出てくるので、気を付けてね!
USDTテザー送金の時の注意点
よく使われるステーブルにUSDTテザーコインがありますが、テザーコインは自分がトレードに使うときは取引所内での異動だけになるので、特に問題なく使えます。
でも、例えば自分のウォレットに送るときや、商品の購入など、送付先があるときは、USDTはチェーンを間違えないようにしましょう!
テザーコインは独自ブロックチェーンがなくて、大手のブロックチェーンプラットフォームの一部で、テザーを使うことができるように設計されているのです。
- イーサリアム
- トロン
- アルゴランド
- ソラナ
- アバランチ
- ポリゴン
上のようなチェーンに対応しているのが、USDTテザーコインなので、送るときにはチェーンを選ぶところ確認して、受け取り側のチェーンと同じチェーンを選んで送りましょう。
ステーブルコインのそのほかの注意点
ステーブルコインであっても、価格の変動がゼロではありません。裏付け資産の価値や、発行元の信用が失墜すると、暴落する可能性もあります。
ステーブルコインを選ぶときは、発行元の情報提供や透明性が高いかをきちんと確認し、信頼できるところかどうかを見極めましょう。
そして詐欺には十分注意!ステーブルコインとして名乗る詐欺的なプロジェクトもあります。高いリターンを保証するプロジェクトや急激な価格上昇を約束するものには注意が必要です。
そして、安易な投資や購入には十分な警戒をしましょう!
またステーブルコインを保管するウォレットや取引所のセキュリティも強化しましょう。
二段階認証の設定やセキュアなパスワードの設定をしておきましょう。
何事も、複数の情報源を確認して、いろいろな角度からの情報、正確な情報、を得ることが大切です。
ステーブルコインの未来、展望
価格の変わらないステーブルコインは、その値上がりで利を得るというよりもその存在と存在価値を上げることで、暗号資産市場の価値がどんどん上がっていくんじゃないかと思っているよ。

ステーブルコインから始まる新たな金融システムの可能性
今までは、日常でお金を使うとき銀行を通じてお金を預けたり、送金を行ったりしていました。でも、この金融システムには、高い手数料や時間がかかります。
そして、送るときにはチェックも入ります。
誰にいくら送ったのかという、銀行のチェックです。
ここでステーブルコインの登場です。
ステーブルコインは価格が安定しているので、取引時の価格変動の心配がありません。これにより、銀行を経由せずに直接お金を送受信できます。
国際送金も迅速かつ低コストで行えるため、遠く離れた人々とも簡単にお金をやり取りすることができます。
誰にどれだけ送金したかをチェックされません。チェックはされないけど、ブロックチェーンなので、送金する人も、受け取る人も同じトランザクションで送受信の確認ができます。
個人や企業がよりスムーズに取引や支払いを行うことができるようになることでしょう。
ステーブルコインにPayPalも参入
ステーブルコインはビットコインや他の仮想通貨と並んで、暗号資産市場において重要な役割を持っていて、将来的にはますます多くの用途やサービスで活用される可能性があります。
冒頭にも書いていたように、日本では2023年6月1日に改正資金決済法施行で、日本円を担保としたステーブルコインの発行が認められたので、これから日本のステーブルコインが増えていくだろうし、最近のニュースでは、あのPayPalも新たなステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」をローンチしました!
PayPalと言えばオンライン決済のシェアの50%を占めると言われていて、利用者はなんと世界中で4億人を超えています。そんなPayPalがステーブルコインをローンチしたのだから、金融というものがどんどん変わっていくでしょう。
PYUSDは、ドル預金や短期の米国債などを担保としているよ。もしかしたら、そのうちテスラもPYUSDで買えるようになるかも!と期待が膨らむよね!
なんたって、PayPal はあのイーロンマスクが作ったのだから!!


まとめ
ステーブルコインの魅力は、安定した価格と利便性!
デジタル通貨で、伝統的な通貨の変動リスクを排除して、日常生活から国際取引まで、便利に使える魅力的な選択肢です。
銀行を通さずに迅速な取引や送金ができるため、新たな金融システムの可能性を生み出しました。
さらに、ステーブルコインはデジタル経済の基盤としても期待され、生活の様々な場面での利用が進んでいます。
今後は、国際送金の効率化や新しいビジネスモデルの展開など、日本国内でも、さまざまな活用が広がっていきそうですね
