初心者必読!暗号資産詐欺の手口と対策を解説

暗号資産の世界は、新しい技術、複雑なシステムではあるけど、その投資対象としての可能性に興味を持つ人がどんどん増えてます。
でも、そんな暗号資産には、残念ながら良からぬ詐欺の手口も巧妙に隠れているのも事実です。
初心者の人の中にはリスクを十分に認識せずに進んでしまうことも少なくありません。
また「暗号資産って、ちょっと興味があるけど、本当に安全なの?」、「友人や知人からの情報は信じていいの?」そんな疑問や不安がある人もいるでしょう。
今回は初心者の人が騙されそうになる詐欺の手口を紹介して、それを回避するためのヒントや対策をわかりやすく解説していきます。
始める前に知っておくべきこと、初心者が特に気をつけるべきポイント、そして暗号資産を安全に楽しむためのコツ。
これらの要点をしっかりと押さえることで、一緒に、安全で楽しい暗号資産の投資ライフを手に入れましょう。
詐欺に騙されやすい人


キツネコ先生、私はそんな、詐欺なんて騙されませんよ~!!😁

いえいえ、そうやって自分は大丈夫、って思ってる人ほど騙されてしまうよ。まずは騙されやすい人の特徴を説明するよ。
詐欺のターゲットとして狙われやすい人は、特定の傾向や行動パターンを持っていることが多いと言われています。具体的にどんな特徴を持った人が、詐欺師たちに騙されてしまうのか、そして、自分はそのリスクから安全にいるのか、それとも警戒すべきなのか。
以下で、詐欺に騙されやすい人の特徴をいくつか挙げてみます。
単に知識不足の人
暗号資産や投資に関する基本的な知識が不足しているということです。
いろいろな投資の中でも自分の資産をウォレットに入れて保管することができるのが暗号資産で、それが楽しいと思えるところではあるのですが、その保管方法もよくわからないまま持っている人も時々見かけます。
ウォレットを守るための秘密鍵や、シードフレーズの大切さをよく理解しましょう!
安易なアクセス許可をしてしまう人
知らないアプリやサイトに容易に個人情報やアクセス権を与えてしまったり、シードフレーズを安易に人に教えたりしていませんか?
エアドロップをもらえるからと、見知らぬサイトにウォレットをつなげたり、自分のウォレットのシードフレーズを入力したりはとっても危険!
他にも暗号資産のことがわからない、ウォレットの操作がわからないと言って、自分のシードフレーズを友達に教えて管理をしてもらっている人もいると聞きます。
友達が不正をするということではなく、そうやっていろいろな人がアクセスできる状況はやはりウォレットを危険にさらしている行為です。
情報源の偏りがある人
一方的な情報源や推薦者の言葉のみを鵜呑みにする。
この人が言っているから大丈夫!というのはありません。
また例えばその情報が一つのSNSからの情報からだったとしたら、それだけで判断するのは危険です!
暗号資産に関する具体的なプロジェクトやトークンについての情報は、公式のホワイトペーパーやドキュメントを直接読むのがベストです。
他にも暗号資産やブロックチェーン業界のニュースや分析を提供するメディアサイトDecrypt や Cointelegraphなども目を通してみましょう!
疑問を持たない人
情報の真偽を確認しない、または疑問を持たない姿勢。
素直と言えば聞こえはいいのですが、言われたことをそのまま信用するのではなく儲け話はその裏を読み取る気持ちが必要です。
感情的な判断をしてしまう人
冷静な判断よりも感情に基づいて決断を下す。
友達と盛り上がっているとそれが本当なのか嘘なのか、よりも楽しいことばかりが思いついてしまうことはありませんか?
冷静に考えて、数字的にそれがありうるのかなど、実は一歩離れてみると見えてくることがあります。
秘密主義の人
投資の内容や契約について、家族や友人と共有しない。
人に聞いた話を自分だけで解決しようとすると、どうしても見る方向に偏りが出てしまいます。
冷静な他人の意見も取り入れるようにしましょう。

いくつか当てはまることはないですか?

ああ・・・確かに、、私いくつも当てはまる💦

ほとんどの人が1つくらい当てはまるのかな、とは思うけど、やっぱり自分は絶対騙されない!って思うのが一番危険なので、自分は騙されやすいって思ってるくらいの方がいいかもしれないよ!
初心者を狙った簡単な手口の詐欺

いろいろな詐欺があるけど、まずはウォレットから資金を抜き取る系のお話です。
実際にあった手口ですので、参考にしてみてください。

今までキツネコが誘導されかけた詐欺の手口を紹介するよ。いろいろあるけど、まず暗号資産初心者が騙されそうな2つの手口を紹介するね!
ウォレットのシードフレーズを聞き出そうとする手口
暗号資産を入れているホットウォレットのアップデートがあったときに、なかなか自分のウォレットのアップデートが終わらなくて、ある一つのコインの出し入れが止まってしまった。
海外の会社のウォレットだったので、アナウンスも質問も全て英語だったが、ウォレットの運営サイトがやっているテレグラムのグループで思い切って質問。
自分の質問内容を翻訳アプリで英語にして、そのグループに送ったところ、すぐに個人メッセージで、admin〇〇(〇〇の部分は外国の人の名前)というアカウントの人から「ウォレットのアップデートがどこまでできているかを確認するので、あなたのシードフレーズを教えてください。すぐにアップデートが終了するお手伝いをします。」と連絡が来た。
admin=管理者からのメッセージということは、ウォレットの運営側の人!?
暗号資産の世界は英語で情報が流れてくることも多く、苦手な人なら翻訳アプリを使うことも多いでしょう。
adminと書かれていれば管理者と思ってしまうかもですが・・・・ちょっと待ってください!
本物の運営側の人であれば、絶対にユーザーのシードフレーズなどを聞くことはありません。
例えていうなら、銀行の担当者が電話をかけてきて、あなたのATMの暗唱番号を尋ねることはありませんよね?
そういった行為は、信頼性がなくなるし、不正行為がありそうなことを示唆しする行動です。
同じように、シードフレーズを尋ねることも、暗号資産の世界での不正行為や詐欺の可能性があるのです。

この時は数日迷っていたら、ウォレットのアップデートが完了したので事なきを得たけど、暗号資産を持って初めて作成した自分のウォレットだったので、とってもドキドキしたのを覚えてるよ。
SNSで誘導、ウォレットはアプリストアからダウンロードしたのに!?
有名SNSで相互フォローしている暗号資産に精通している友人が、「新規ウォレット登録で、500USDTの配布のイベント!」という招待状を送ってきた。
今までにもいろいろな情報発信していて、信頼のある人だ。
ウォレット自体も有名なものだったので、送られてきたリンクからアプリをダウンロードして、ニーモニックも控えて万全にしていると「受け取りのためにガス代として1ETHが必要なのでウォレットに入れてくれ。」とメッセージが届く。
ウォレット作成は自分でやったし、ニーモニックも誰にも教えてないし、、これは1ETHをウォレットに送れば500ドル相当のUSDTが配布される??
確かにETHチェーンのトークンの送付にはガス代としてETHが必要になるので、そこが暗号資産を扱いなれている人でもうっかり送ってしまいそうになる話ではあります。
この時はETHを送るときに躊躇して、再度SNSを確認すると、その友達が「偽物のアカウントがあるから気を付けて」と警告していたのです。
本人は招待メールなんか送ってないということ!!ということはやっぱりこの話も詐欺!!!
送られてきたリンクを開くと、スマホ公式のアプリストアになり、そこからアプリダウンロードをしたのですが、もしもここに1ETHを送ってしまったら、「ETHだけが抜かれてしまって終わり。」だったのでしょう!
驚くのはこの偽物のアプリが公式のアプリストアからダウンロードできたこと。
詐欺サイトを作る人達は、普通考えるより一枚も二枚も上のことを考えて開発しているということでしょう。

試しに1ETHを入金することも考えたけど、1ETH230000円の頃でも、500USDTと引き換えは怖いな、と思って送金を躊躇したのが幸いしたよ💦
以上の2件はどちらもウォレットを狙って、シードフレーズを盗み取ることや、偽サイトで、外部から操作できるようなウォレットを作成させることで、ウォレットに入った資金を抜くことで資産を搾取する方法です。
暗号資産特有のウォレットで自分の資産を管理することができるからこそ起こる詐欺です。
初心者の人が陥りやすい詐欺と言われていますので、十分注意しましょう。
ICO詐欺について
続いて、少し上級者になってからよく聞くのが、暗号資産特有のICO詐欺というのがあります。
ICO(Initial Coin Offering)とは、新しい暗号通貨やトークンを発行して、これを販売することで資金を調達する手法を指します。
株式のIPOと似ていますが、IPOは各国の証券取引委員会などの公的機関によって厳密に規制されていますが、ICOは新しい市場であるため、規制が不十分な場合が多いです。
ICOは、クリプトカレンシーやブロックチェーンベースのプロジェクトが資金を調達するための方法の一つ。
伝統的な株式公開(IPO)のようなものとして考えることができますが、投資家は株式の代わりに新しい暗号資産のトークンを受け取ります。
ICOは2017年から2018年にかけて人気があって、多くのプロジェクトがこの方法で資金を調達しました。
でも、ICOの人気が高まるにつれて、悪意を持った人々や不誠実なプロジェクトも増えてきました。
プロジェクトのウェブサイトやホワイトペーパーには魅力的な情報が載っているのに、実際にはそのような技術や実績は存在しないという虚偽の情報が流れてくる。
存在しない人物や偽の経歴を持つ「チームメンバー」がウェブサイトに堂々と紹介されている。
資金の使途がきちんと示されず、どのように使われるのかよくわからない。
以上のように、怪しい案件だと思われる兆候は気を付けて見ればよくわかります。
ほかにもICOの詐欺ではないかと思われる条件として、マーケティングやプロモーションには力を入れているけど、実際の技術的な内容や進捗は不透明だということも挙げられます。

ICOは通常、取引所で購入することはなく、ICOリスティングサイトを検索して、などや知人やネットワークからの紹介、が多くなります。知人からの紹介や情報提供というのはとても価値がありますが、その情報も偏りやバイアスがある可能性があるので注意しましょう!
ICOは特に2017年から2018年にかけて、多くのプロジェクトがICOを通じて資金を集めましたが、その中には実質的なプロジェクトやビジネスモデルを持たないもの、あるいは投資家を騙す目的で行われた詐欺的なものも少なくありませんでした。
この2017〜2018というのはBTCやETHが急騰した時期であり、イーサリアムのスマートコントラクト技術で、誰でもが簡単にコインを発行できるようになった頃です。
ICOに関しては本当に玉石混合なので、詐欺ではないものもありますが、投資をする際はよく注意して投資しましょう!
ICO詐欺を避けるためのポイントは以下の通りです:

- ホワイトペーパーの精読:プロジェクトの詳細やビジョンが明確に書かれているか確認します。英語で書かれているものがほとんどですが、今は翻訳アプリも充実しています。ぜひ利用して、わからないなりにも理解に努めましょう。
- 開発者やチームの背景調査:経歴や過去の実績をしっかりと調査します。SNSのアカウントで検索してみるというのも一つの手です。
- コミュニティの活発さ:活発なコミュニティが存在するか、参加者とのコミュニケーションが行われているかを確認します。複数のSNSで発信しているかどうかも確認しましょう。X(旧Twitter)だけしかない、というのはここともとない。ディスコードやテレグラムでもコミュニティが活性化しているか確認しましょう。
- 過度な収益の約束に警戒:高すぎる収益を約束するプロジェクトには注意が必要です。収益だけにスポットを当てるプロジェクトはやはり怪しいと思います。収益ではなく、そのプロジェクトの有用性にスポットを当てているものがよいでしょう。
- 規制の確認:ICOが行われる国や地域の規制や法律を確認します。法律は各国によってかなり違います。
ICOの中には本当にしっかりした内容のものもあり、それを見つけられたら資産が数十倍、数百倍になることは間違いないので、つい良い案件はないかと気になってしまいます。

なんといっても、ICOに投資する際は、十分なリサーチと慎重な検討が必要です。
暗号資産詐欺の手口と対策まとめ

来年の半減期を期に、暗号資産、特にビットコインやイーサリアムといったメジャーな通貨が注目を集める時期になってきます。
その時にはまた新たなに暗号資産を持つ人が増えてくることになると同時に、新たな詐欺サイトが出てくるでしょう。
この記事で、読者の皆さんに暗号資産関連の詐欺の手口や、それを回避するためのヒントも解説しましたが、それもほんの一部です。
最も危険なのは、初心者が知識不足から、詐欺師のトリックに引っかかることです。
そうした状況を避けるためには、最新の情報を常に取り入れ、複数の情報源を元に判断を行うことが大切です。
特に、高額な投資を行う前には、しっかりとしたリサーチと、各方面へ相談することをおすすめします。
また、シードフレーズや秘密鍵といった重要な情報は、絶対に他者と共有しないよう注意しましょう!
これらの情報が第三者に知られたら、そのウォレットの中の資産はあっという間に盗まれてしまう恐れがあります。
この記事を読んだだけで安全が確保されるわけではありませんが、基本的な知識と高い警戒心を持つことで、多くのリスクを避けることができます。
最後に、投資に関するすべての決定は、自己責任のもとで行うよう心がけてください。
暗号資産は、まだまだこれから開発されることが大きい世界で、それだからこそ、投資タイミングとしては魅力的ですが、リスクも大きいです。
そこを理解しつつ自分の資産を増やす方法として、取り入れていけるとよいのではないでしょうか。
